親鸞に学ぶ幸福論

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アフターコロナがきな臭くなってきた

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【煩悩(1)】


世界各国が領土や資源をめぐっては争い、

貿易不均衡や移民受け入れでもぶつかり合うのは

どうしても利害が絡むからです。

その点、地球温暖化問題なんかは、世界中が協力し合える問題のはずなのですが、

これも石油で儲ける大企業のあるアメリカや、

かえって温暖化で世界一の穀倉地帯になると言われているロシアなんかでは、

何とかしなければという切迫感が薄く、

なかなか世界の足並みはそろいません。

 

しかしこのたびのコロナ禍は、

およそ初めて人類がお互いの利害で仲違いすることなく、

一致協力して助け合える課題です。

自分の国だけ防げればいいというものではないからです。

それまで私は、世界中の国が利害、イデオロギーを超えて協力できる時というのは、

宇宙人が地球侵略した時くらいだろうかと思っていましたが、

今回のコロナ禍はまさに「人類VSコロナ」なのですから、

世界各国挙げて情報を共有し、対策を立てなければならない場面到来です。

 

ところがここでもまたぶつかり合う世界情勢を見るにつけ、

人間の煩悩というのはつくづく根深いものと知らされます。

「あんな国にマスクを送るな」

「あんな国の薬はどうせ副作用がある」

「あの国のコロナ対策はだめだ」

といがみ合ってばかりいます。

結局、欲と怒りと嫉妬、妬み、恨みなどがそうさせるのです。

 

中でも米中覇権争いのアフターコロナは、さらなる深刻さが予想されます。

アメリカは中国の責任問題を追及するでしょう。

一足先に収束させ、経済的に復興しようとし、

世界中に「中国のやり方を模範とせよ」といった風の中国に、

かなりイラついてます。

 

世界史上でも類を見ぬほど強かったあのローマ帝国が滅亡したのは、

ゲルマン民族大移動による、と高校の世界史の知識で思っていましたが、

実際「ローマ人の物語」で学んでみてわかったのは、

蛮族にガリアもイスパニアも北アフリカも侵略され、

最後の砦のローマで最後一致団結戦った挙句の落城、ではありませんでした。

ローマ市内で、同じローマ人同士の権力闘争の内戦や暗殺で滅んでいったのが真相だったことがよくわかります。

 

今、世界中はゲルマン民族ならぬ、疫病や温暖化という蛮族に侵略されつつありますが、

ここでローマ帝国のような末路となるかどうか、

現在地球に住まいしている私たちの選択にかかっています。

 

 

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