親鸞に学ぶ幸福論

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ポジティブ思考vs仏教

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【出世本懐(1)】

 

「ポジティブ思考」は、なんでも前向きに物事を考えればそれは実現し、人生はうまくいく、という思想です。
特にこの思想が広く国民に浸透している国がアメリカでしょう。
アメリカ人は自他共にポジティブな国民と認知されています。

 

ポジティブ思考自体は100年以上前からあって、カーネギーの「人を動かす」、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」、「ザ・シークレット」「引き寄せの法則」「チーズはどこへ消えた」などその系列になりますが、毎年ベストセラーになる成功哲学やビジネス本、自己啓発本にはこの手の主張が多くあります。
さらにスピリチュアル、自己啓発セミナー、コーチングにも取り入れられており、アメリカではモチベーティングスピーカーという職業で成功を収めている人は多くあり、アンソニーロビンズなど有名です。

 

このポジティブ思考を批判する論調もアメリカで起きました。
「リーマンショック」の時です。
金融サービスがポジティブすぎる判断で多くの人に貸し付け、大損害を出したからです。
リーマン・ブラザーズ社社長のジョー・グレゴリーは典型的なポジティブ思考信者でした。
リーマンショックの犠牲者となった一般国民も、自分の信用度を顧みず楽天的にローンを組んでしまった背景にポジティブ思考がありました。

 

「自分は富と成功が保証されている、そう強く願っているからだ」と投資に走り、雲行き怪しくなっても「危機は成功への布石だ」「ついてるついてるありがとう」と何も対策立てることもなく、経済が冷え込んでリストラの嵐が吹き荒れると今度は「解雇、失業はチャンスだ」とあおって傷口が広がっていったのがリーマンショックでした。

 

ポジティブな態度を持たないことで公に非難されたり解雇される事例もあり、がん患者がネガティブな思考のせいで病気になったのだと責められる事例も指摘されています。
世界的なコラムニストのバーバラ・エーレンライクは「過度な積極思考は、世界中の抗うつ剤の3分の2を消費するほどのアメリカ人の不安の表れであり、自己を欺いて幸せなふりをしている」と評しています。

 

私は仏教講師なので、仏教の視点から「ポジティブ思考」の乗り越えるべき3つの課題をYouTubeで語りました。
ポジティブ思考に関心ある方には是非知っていただきたいなと思う内容です。

ポジティブ思考の3つの課題

 

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