2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧
【悪口(4)】 悪口を言われたとき、どうすれば心が穏やかになれるか、 二つの仏の智恵を紹介しましょうとお話ししました。 先回はその一つ、「向上のご縁とする」とお話ししました。 的を得た批判ならありがたく反省するご縁とできます。 またそう受け止め…
【悪口(3)】 悪口を言われると、つらいですよね。 ちょっとなんか言われても、すぐクヨクヨしてしまいます。 食欲も落ちますし、夜も寝付けなくなるし・・・。 職場や、家庭や、学校で悪口を言い触らされ、 苦しんだ経験は皆お持ちかと思います。 そこで…
【悪口(2)】 脳科学者・中野信子さんが 「悪口は老化を促進する」と書いていました。 嫌いな人の悪口は、つい言いたくなりますが、 言った分だけ老化が進んでいるようです。 そのメカニズムは、 「悪口を言い続けていると、主語が認識できない脳は、 自分…
【悪口(1)】 先日、ファミレスで妻と食事していたところ、 隣の30代くらいの2人の女性の会話が漏れ聞こえてきました。 2人の共通の知人の誰かのことを 「あの人、サイコパスだと思う」「やっぱりそうだよね」 と言い合っているのです。 「いや、その…
【煩悩林(1)】 仏教では「大衆」を『煩悩林(ぼんのうりん)』と言われます。 『煩悩林』とは、煩悩の林、 数々の煩悩が林立している、ということです。 煩悩とは、私たちを煩わせ、悩ませるもの。 ひとりの人間に108の煩悩があることから、 「百八の…
【娑婆(2)】 『娑婆』とは仏教の言葉で、意味は「堪忍土」。 「堪忍していかねば生きていけない世界」ということです。 あっちぶつかり、こっちぶつかり、 思うままに生きている人は誰もいません。 それは一党支配の独裁者も、超大国の大統領も同じです。…
【娑婆(1)】 『娑婆』とは「この世」のことで、 インドの言葉「シャバ」に漢字を当てたものです。 意味は「堪忍土」。 堪え忍ばなければ生きていけない世界、ということです。 この世で生きていくときには、腹が立っても、 それを口や態度に出せないこと…
両親は1歳のときに離婚。 その後、父親はアルコール依存症によって死去。 歌手だった母親は、声が出なくなり、仕事ができなくなる。 新聞やマーケットの売り子を経験し、 パントマイム劇で、一家の家計を支える。 やがて母親は極貧のあまり、精神に異常をき…
【和顔愛語(3)】 心は形に表れますが、形が心を作るケースもあります。 『和顔愛語』(和やかな笑顔で、優しい言葉をかける)も、 朗らかな心が、笑顔や言葉に表れるのですが、 笑顔と言葉に心がけることで、朗らかな心になる、ともいえます。 顔だけでも…
「和」という漢字は、和風、和室、和歌と使うように、 日本を指す字です。 また聖徳太子が十七条憲法の第一条で 「和するをもって貴しとす」 “仲良くすることが素晴しいことだ”と定めたように、 「和」という字には、仲良くする、団結、という意味もあります…
【和顔愛語(1)】 誰かのためになりたい、何かの役に立ちたい、 という思いはあっても、 自分なんか才能もないし、体力もないし、お金もないから、 何の役にも立たないと落ち込むことが、私たちにはあります。 そんな思いに沈んだ時に知っておきたい仏教の…
【後生の一大事(3)】 精神科医であり、作家でもあった頼藤和寛氏は、52歳で 末期ガンの宣告を受けた時の心境を、著書にこうつづっています。 「これまで平気で歩いてきた道が実は地雷原だったと教えられ、 これから先はもっと危ないと注意されたような…
【後生の一大事(2)】 お盆に里帰りして墓参りをするある家族。 親は子供に「おじいちゃんに会いに行くよ」と説明します。 子供は、亡くなったおじいちゃんは墓にいるのか、と思います。 ところが家の仏壇には位牌があり、 「おじいちゃんはここで見守って…
【後生の一大事(1)】 がん治療の現場では、 「通常医療ではダメだ」という人と、 「代替療法はあてにならない」という人が、 侃々諤々(かんかんがくがく)言い合っています。 代替療法を主張する人も、その方法となるとさまざまで、 食事で、カウンセリ…
【因果の道理(3)】 いがみ合う二人の女性。 「私がこんな目に遭うのは、あの人のせいだ」と 怒りとうらみで身を焦がす一方の女性があなたに、 延々と自分の思いを感情的にぶつけてきたとします。 こちらが客観的に見ると、その怒りをぶつけている本人の方…
【因果の道理(2)】 テレビで北朝鮮の様子が報道され、 赤黒く日焼けし、頬がこけた民衆の映像を見たりすると 「もしあの国に生まれていたら、 自分は今のような生活を送っていなかったんだな」と 運命の不可解さを考えさせられます。 顔も日本人とよく似…