親鸞に学ぶ幸福論

「そんなにしてまでなぜ生きねばならないのか」はっきり示した、メールdeで学ぶ仏教教室です。無料メール講座が好評です。受講者4000人。

2018-01-01から1年間の記事一覧

人は死んだらどこへ行くのか。仏教の視点

【無明の闇(1)】 ある僧侶がブログで 「生まれた物は皆、土へ還る。 痛みや苦しみから解放されて土に還っていく。 遅かれ早かれ皆同じだ。そうして命は巡っている。 そう受け入れればいい」 と書いたところ、 その文章が多くの人の賛同を呼び、 ネット上で…

怒りの心があなたの心身をむしばむ

【瞋恚(1)】 人体には病気から身体を守る免疫力が本来備わっており、 その免疫力が低下すると、 肩こりや腰痛、冷え、アレルギー症状などがでて、 さらに進行すると肝炎やがんを発症します。 このたびノーベル賞を取った本庶教授は 免疫力を活性化してが…

「善人なおもて往生を遂ぐ。いわんや悪人をや」歎異抄の意味とは

【歎異抄(1)】 「歎異抄に魅了された」というアメリカに住む作家は 歎異抄のどこに感動したのか、問われてこう答えました。 ーーーーーーーー “善人より悪人が助かる” なぜそんな衝撃的なことを親鸞聖人は断言できたのか、 西洋文化の中で育ってきた者には…

AIと仏教の相違点

AI(人工知能)が創作した料理のレシピは、 それまでの料理人の常識では考えられないようなものだそうです。 たとえば、うどんとトマトとココアを使うヌードルのレシピを出してくる。 半信半疑ながらレシピ通りに作ってみると、 料理人の口をして「意外に…

マンガで学ぶ仏教(9)『自惚れからは離れきれない』

【慢(1)】 人を見下す心を仏教では『慢』といい、 六大煩悩の一つに数えられています。 自分は人より秀でていると自惚れ、 周りを見下している人を見て 「何を自惚れているんだ、あいつは」 と批判する人があります。 しかしそう批判している人もまた、 …

煩悩の塊に何の差別もない

【名誉欲(1)】 仏教に説かれる『五欲』の一えられる『 名誉欲』は 褒められたい、認められたい、大事にされたい、という心です。 どのコミュニティにも、目立ちたがり屋はいますよね。 自分のことばかり話題にする人です。 空気が読めないのか、聞いてもい…

僧侶は如来の代官たるべし

【僧(1)】 かの聖徳太子が十七条憲法に 「“僧宝”として敬いなさい」と書き記された「僧」とは、 「釈迦の代官」として、仏法を説く人のことです。 仏法を説く者はみな、 「釈迦の代官」としての誇りと責任を胸に持たねばなりません。 自分の勝手な思いをし…

「人生やり直したい」と思った時に

【無常(1)】 「人去りて知る身の不徳」という言葉があります。 大切な人が自分の元を去ってしまった時、 初めてその人を傷つけてきた、あきれさせてきた今までの言動を悔やみ、 自己の至らなさ、浅ましさに気づく、という意味のことわざです。 去っていっ…

死刑は是か非か。浄土真宗・仏教はどう見る

【人身受け難し(1)】 「人命は地球よりも重い」 「人間は生まれながらにして、おかしがたい尊厳を有している」 と人命の尊厳が叫ばれるのが今日の世の中です。 それは常識という以前に、人間の一切の営みにおける大前提です。 「人命は尊い」からこそ、医…

名利の大山に迷惑する(名誉欲と利益欲に振り回されている)

【名利(1)】 親鸞聖人は『名利の大山に迷惑する親鸞だ』と告白されています。 『名利(みょうり)』とは『名誉欲 』と『利益欲』。 『名誉欲』とは、 「ほめられたい」「認められたい」 「大事にされたい」「人より勝りたい」 「見下げられたくない」「嫌…

マンガで学ぶ仏教(8)『生きる意味』

【出世本懐(1)】 「生きる意味って何だろう」と訊かれて 「生きることそのものに意味があるんだよ」 と答える人がありますが、 答えになっていません。 尋ねた人は 「生きることそのものにどんな意味があるのか」 を知りたいのですから。 「精一杯生きれる…

「子供のころ、死が怖かった」という貴方に

【後生の一大事(1)】 子供のころ、死ぬのが不安で、 「死がこわい」「死にたくない」「死んだらどうなる んだろう」と そんなことを止めどもなく考えてしまう夜が怖く、 眠れなかった、という人はけっこうあります。 それが大人になると、 仕事の悩み、お…

法然上人を生涯の師と敬慕された親鸞聖人

【善知識(1)】 親鸞聖人は75歳の時、 法然上人を称える20首もの歌を作られています。 親鸞聖人が法然上人と今生最後の別れをされたのは35歳の時。 以来40年間、親鸞聖人はずっと法然上人を慕い、尊敬し続けられ、 75歳で法然上人のことを歌にし…

作り笑いはなぜバレるのか

【意業(1)】 表情や態度から人の心理を読み取る「メンタリスト」と呼ばれる人たちがいますが、 彼らによると、心から笑っているか、それとも作り笑いか、は 人間の表情の中でも、最も見抜きやすい一つだそうです。 メンタリストでなくても、 たいてい相手…

ハイデガーは『歎異抄』のどこにそんなに驚いたのか

【歎異抄(1)】 20世紀を代表する哲学者の一人であるハイデガーが 晩年の日記にこう記しています。 ーーーーーーーーーーーーー 今日、英訳を通じてはじめて東洋の聖者親鸞の歎異鈔を読んだ。 「弥陀の五劫思惟の願を案ずるにひとえに親鸞一人がためなりけ…

自利利他は商売の基本

【自利利他(1)】 商売の基本は「自利利他(じりりた)」です。 「自利利他」とは、 【人の幸せを考えること(利他)が、そのまま自らが幸せになれる道(自利)ですよ】 と説かれた釈迦の教えです。 自利利他の基本を忘れたら、他の何ができていても、 商…

レッテルを剥がした本当の自分の価値は何か

【法鏡(1)】 「あなたは誰?」と聞かれたら、 通常は名刺でも差し出して、 「私は○○物産××部△△部長の■■と申します」 と言います。 すると相手も 「あっ、○○物産さんの。おっ、部長さんで。それはそれは・・・」 と反応してきます。 それで自己紹介という…

こんなにがんばって生きてきたから、私はここにいるんだよ

【因果の道理(1)】 女優の満島ひかりがニュースのインタビューで 「いままで一生懸命、辛くても頑張ってきた(過去の)自分たちに 『あなたたちがこんなにがんばって生きてきたから、私はここにいるんだよ』 って過去の自分達にプレゼントする気持ちで役者を…

アマチュアスポーツ界の相次ぐパワハラ問題の根底にある名誉欲

【名誉欲(1)】 仏教で説かれる人間の5つの大きな欲の一つが『名誉欲 』です。 「勝ちたい」「負けたくない」「人の上に立ちたい」「人から見下げられたくない」という心です。 最近ワイドショーなどで取り沙汰されるスポーツ界のパワハラ問題も、 とどま…

マンガシリーズ(6)「人の不幸は蜜の味」

今日はマンガシリーズ第6弾です。 メルマガの内容をマンガで描いてみれば、という 経営コンサルタントの友人のアドバイスで始めたシリーズです。 ラフ画は自分で描き、 それを読者の方が人前に出せる形にしてくださっています。 マンガで表現するのは文章と…

「天野屋利兵衛は男でござる」忠臣蔵に見る言行一致

【持戒(1)】 『持戒』とは、仏教で教えられる善行の一つで、 今日の言葉では『言行一致』です。 言うこととやることを一致させる、 いったん約束したら、その約束は必ず果たすことです。 約束を守るのは、簡単ではありません。 時に不都合なことが起き、 …

ソウルメイト、ツインフレームに憧れる人たち

【独生独死独去独来(2)】 『独生独死独去独来(どくしょう・どくし・どっこ・どくらい)』 「独り生まれ、独り死す。 この世に独りやって来て、 死んでこの世を去るときも独りぼっちだ」 と説かれたお釈迦さまのお言葉について、前回より話をしています。 …

夫婦でいるのに「独りぼっち」と思う

【独生独死独去独来(1)】 『独生独死独去独来(どくしょう・どくし・どっこ・どくらい)』 という仏教の言葉があります。 「独り生まれ、独り死す。 この世に来たのも独りならば、 死んでこの世を去るときも独りぼっちだ」 と説かれたお釈迦さまのお言葉で…

愛欲の広海に沈没すと告白された親鸞聖人

【愛欲(1)】 どんな人であっても「叩けばほこりが出る」のが人間です。 一人の人物の、今までの人生でしてしまった卑劣な言動、 自分勝手な言動、失言、暴言などだけを寄せ集め、 一冊の本にしたらどうでしょう。 なんと性格の悪い奴か、友達には絶対した…

心の持ちようで幸福になれると仏教は説いているか

【無常(1)】 仏教に説かれる「絶対の幸福」をお話しすると、 「絶対の幸福って、心の持ちようですか?」 と時々訊かれます。 確かに絶対の幸福は心の幸福ですが、 いわゆる多くの人がイメージし、言葉としても用いている 「心の持ちよう」で得られる幸福…

あなたにとってかけがえのない人は、こんな人です

【縁(1)】 「なんでもいい、おれの悪いところをズバズバ言ってくれ」 と同僚が言うので、 「それなら」と感じたことをありのまま言っていると、 次第に不機嫌になり、黙って行ってしまった、 という話を聞いたことがあります。 私たちは欠点を言われると…

ジョブスの言う「一夜にして起きた成功の裏にあるもの」とは

【因果の道理(1)】 とある日本の衣料メーカーは、中国に進出したものの、 数年間赤字続きで苦戦を強いられていました。 それがあるワンピースの襟のデザインをちょっと変えたところ、 そのワンピースが爆発的な売り上げを記録し、 中国の若者によく知られ…

リーダーは誰にでも務まるものではない

【有無同然(1)】 先日のW杯では、 「何事も“決定する”とは難しいものだな」 と、考えさせられました。 何か決定すると、そこに必ず批判する者が出てきます。 重大な決定であればあるほど、批判は大きくなります。 「なぜ今の時期ハリルを代えた?」 「お…

夏の終わりに無常をおもう

【無常(2)】 釈迦は、人生は旅に譬え、人間を旅人に譬えられています。 旅人と村人とは違います。 村人はその村で生を受け、その村で育ち、 その村で土地を耕し、生計を立て、 その村で所帯を持ち、その村で子供を育て、 その村で死ぬ。 村にずっと居続け…

さくらももこさんの死去で、一気に『ちびまる子ちゃん』が切なくなった

【無常(1)】 さくらももこさんの訃報に感傷的な気分になりました。 さくらももこさんとは何の面識もなく、 どんなお顔なのか、今回初めて知った程度なのですが、 漫画「ちびまる子ちゃん」は、 著者であるさくらももこさんの子供時代の話しだとは知っては…

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