親鸞に学ぶ幸福論

「そんなにしてまでなぜ生きねばならないのか」はっきり示した、メールdeで学ぶ仏教教室です。無料メール講座が好評です。受講者4000人。

さまざまな原因が重なって事件や事故は起きている

【法鏡(1)】 私は20代の頃、追突事故に遭いました。 後ろから追突されたのですが、一般道で 相手の車がスピードを出ていなかったこともあり、 怪我も後遺症もなく済みました。 警察が立ち会い「追突した側の不注意」と判断したので、 賠償責任は10対…

殺生に罪の意識を自覚できない現代の文明

【殺生罪(3)】 殺生罪についてお話ししたところ、 「人や動物が他の動物を殺して食べるのは自然の摂理であり、 殺生がなければ成り立たないので、悪ではないのでは」 とのご意見がありましたので、それについてお話しいたします。 確かに仰るとおり、肉を…

菜食主義者は殺生罪を犯していないのか

【殺生罪(2)】 殺生罪について、先日お話ししたところ、 いくつかのご質問がありました。 そのご質問をまとめますと、 以下の2問に収まると思いました。 1.肉を食べない生き方を勧めれば、悪を造らなくていいのか 2.人や動物が他の動物を殺して食べ…

親鸞聖人のご説法に参集した猟師たち

【殺生罪(1)】 仏教で教えられる「十悪」の一つに「殺生罪」があります。 「生き物を殺す罪」のことです。 殺生は恐ろしい罪であり、これを犯した者は恐ろしい報いを受ける、 と仏教では説かれています。 仏教が日本に伝来して長らくの間、 「殺生罪」を…

心が運命に最も大きな影響を与える

【意業(2)】 幸・不幸の一人一人の運命は、 各人の日々の行い『業(ごう)』によって生じると 徹頭徹尾、明らかにされたのが、仏教を説かれたお釈迦さまです。 釈迦はその行いに三通りあると説かれ、『三業』といいます。 ・意業(思うこと) ・口業(し…

日々心で何を思っているかで人生に差がつく

【意業(1)】 ノーベル化学賞を受賞したアラン・マクダイアミッド氏は、 「研究室を離れ、グラス片手にぼんやりする一時にひらめく。 私にとって一番大事な書類は、バーのナプキンに書いたメモです」 と語っています。 戦後の歌謡界を代表する作詞家である…

どこまでも「あいつよりはマシだ」と自惚れる

【慢(1)】 悪い人間の集まっている処は、と問われたら、 “それは刑務所だ”と答える人が多いかと思います。 ところが刑務所の囚人たちは、 自分のことを悪い人間だとは思っていないといいます。 「君は粉飾決算、架空取引の罪でここに来ているが、 悪いこ…

ホモサピエンス全史と仏教の共通点とは

【勤苦生死之本(2)】 話題の本『ホモサピエンス全史』では、 今までの歴史書は「帝国の勃興と滅亡」「社会構造の変遷」 「戦士の勇敢なこと」「芸術的な創造活動」 「テクノロジーの発見と伝播」などの研究テーマとしてきたが、 人類究極の目的である「幸…

苦しみの元を断ち切って、真の幸福になる仏教の教えとは

【生死勤苦之本(1)】 「あなたはなぜ苦しいのか」と人に聞けば、 返ってくる答えは十人十色です。 「金がないからだ」 「病気だからだ」 「こんな人と結婚したからだ」 「才能がないからだ」 「こんな性格だからだ」 皆、人には分からぬそれぞれの憂苦を…

近江商人に見られる自利利他の精神

【自利利他(1)】 仏教に「自利利他」という言葉があります。 他人を幸せにする(利他)ままが、自分の幸せ(自利)となる、 他人も生かし、自分も生きる道が「自利利他」です。 室町時代、近江の商人は、蓮如上人から仏法を聞くようになり、 自利利他の教…

親鸞聖人が権力者を利用して仏法を伝えるのを諫められた理由とは

【悪性(3)】 「権力者に協力してもらい、仏法を伝えたらいいではないか」 「権力者を使って伝えるくらいのバイタリティが必要だ」 という人があります。 そんな人に親鸞聖人は 「権力者に近寄り、その力を借りて、仏法を伝えようなどと 決して考えてはな…

権力を持たせてはいけないタイプとは

【悪性(2)】 「権力」とは、「自分の思い通りにする力」のことです。 権力がない人は、自分の思い通りには事は運びません。 何かと周りからも反対され、数々の規制も受け、 思った通りには行動できません。 ところが権力者のやることには、周りも悪く言わ…

権力の魔力をよく知っておられた親鸞聖人

【悪性(1)】 親鸞聖人は権力者嫌いで知られます。 「権力者に近寄り、その力を借りて、仏法を伝えようなどと 決して考えてはならない」 と、お弟子に向けたお手紙でクギを刺されています。 権力者の実態を親鸞聖人がよく知っておられたからでしょう。 人…

過去をひきずるから幸福になれないという人は多いが

【相対の幸福(3)】 誰と比較するか、何を比較するか、によって 感謝したり、うれしくなったり、 不満を覚えたり、さびしくなったりする、 そんな私たちの幸福の実態を、先回と先々回、話しました。 比較する対象は、決して他人とは限りません。 過去の自…

幸福は数値化できない。一瞬で変わる。

【相対の幸福(2)】 幸せは心の問題だから指標では表せません。 「おれの幸せ何グラムくらいかな」 「おまえの幸せ、何センチ伸びたね」とか 数値ではもう決められません。 モノなら数値化できますが、 幸福は心のことだから客観的に測れません。 幸福は自…

私は今、幸福か不幸か、何によって決まるか

【相対の幸福(1)】 幸福や不幸は、比較して始めて感じるものです。 それは私たちが相対の智恵しか持っていないからです。 こぶし大の大きさの玉を指して、 「これは大きいか、小さいか」と尋ねても 誰も答えようがありません。 ボーリングの玉と比べたら…

1000冊読まないと、1冊の本は執筆できない

【精進(2)】 私は20代の頃より、仏教を人に話すのは場数を踏んできたので、 「話す」方はそこそこ慣れていますが、 「書く」方はしてこなかったので、 四十の手習いで、今になって文章を勉強しています。 「話す」時は、その場の雰囲気や聞く人の表情か…

『羊と鋼の森』で心に残った一文

【精進(1)】 スポーツ、芸術、学問、どの世界でもそうだと思いますが、 自分と同期、あるいは年下から、 舌を巻くような技術やセンスや発想を見せつけられ、 「おれって才能ないのかな」と落ち込むことがあります。 特にその道で大成しようと頑張っている…

僧侶の自省を促すエピソード

【法施(2)】 仏教では法を伝える人を「僧」といいます。 仏法をわかるように話しするのは並大抵ではありませんから、 法を伝える人の頭の中は、いつも 「どう言えば分かってもらえるだろうか」 の悩みでいっぱいです。 道を歩いていても、ご飯を食べてい…

僧侶がこれだけは絶対にしなければならない大事な仕事とは

【法施(1)】 「法施(ほうせ)」とは、仏教を人にお伝えすることです。 「法」とは「仏法」、「施」とは「施す」「与える」。 仏法を皆にわかるようにお届けするのが「法施」です。 そして法施一つに生きる人を「僧侶」と言われるのです。 今日、「僧侶」…

AI(人工知能)のご神託を聞く時代は来るか

【人身受け難し(4)】 識者の中には、AI(人工知能)の神格化を恐れる声も あがっています。 政治家がプログラムをいじって、 恣意的な結果を出せるにもかかわらず、 「これはAIに基づいた判断だ」といえば、 反論しにくくなり、その主張が通ってしま…

人工知能には決して魂は売らない

【人身受け難し(3)】 将棋の対局でAI(人工知能)は、将棋を知っている人なら 絶対指さないような「イミフな手」を時々指すそうです。 単に「悪手」というのではない。 悪手は、その人の浅はかな考えから打った手だから、 なぜその手を打ったか、理解は…

ターミネーターにはない人類の尊厳とは

【人身受け難し(2)】 AI(人工知能)の進化により、映画「ターミネーター」の世界が 現実味を帯びてきました。 映画に出てくるコンピューター「スカイネット」は、 自己のためにもっとも優先する活動が設定されており、 自らを破壊しようとする存在「人…

人工知能が最強雀士に挑戦したらどうなるか

【人身受け難し(1)】 AI(人工知能)の進化はめざましく、今年に入って、 将棋の名人を破り、囲碁の最強棋士を破り、 囲碁の世界では、もはや敵がないので引退させる との発表もありました。 それでふと興味を覚えたのですが、 「麻雀だったらどうなん…

仏教は「死んだらどうなるか」を大問題と受け止める

【後生の一大事(3)】 私は仏教講座に講師として立つ時は、 最低でも1時間前、普通は2時間前には、会場に到着します。 電車の遅延や車の渋滞など、世の中何が起きるか分かりませんので、 不測の事態に備えての早めの行動です。 「遅刻しても事情を言えば…

原発よりもミサイルよりも南海トラフよりも、ずっと大きな問題について

【後生の一大事(2)】 2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死ぬ時代、 知人でがんになった人の話しを聞くこともあり、 決して他人事ではないと思いますし、 「保険に入っていたから、いい治療が受けられて安心」 と喜ぶ人が出てくるがん保険のC…

すべての人が最優先して対策を立てなければならないことを教えられたブッダ

【後生の一大事(1)】 「ひょっとしてあのメール、浮気じゃないかな」 「それはお前の杞憂だよ」 と使ったりする「杞憂」とは、 「無用の心配、取り越し苦労」を指す言葉です。 昔の中国、杞の国に、天が崩れ落ちるのではと心配した男が、 夜も眠れず、ご…

なぜ生きる、を忘れる人間とは

【出世本懐(1)】 親鸞聖人が教えられたことは「なぜ生きる」一つでした。 「なぜ」も「生きる」も小学1年生でも知る日本語ですが、 この二つの単語がくっついて 「なぜ生きる」という一つの文章になると、 とたんに大の大人でも言葉の意味を誤解しますの…

必ず死ぬのになぜ生きる、と警鐘乱打する親鸞聖人

【難度海(1)】 仏教では、人生を「海」にたとえられます。 私たちは生まれると同時に、 果てしない大海のど真ん中に放り出されたようなものです。 生まれ落ち、オギャーと泣いたその時が、大海に放り出された時。 そこから私たちは、人生の海を泳ぎ始めま…

浦島太郎の謎を仏教の観点から解く

【虚仮(4)】 仏教で教えられる「虚仮(こけ)」について回を重ねました。 「自分のことくらい自分が一番よく知ってるさ」と みな思っていますが、 実は分かっているのは、自分のほんの一部であり、 他人も自分も知らない本性が隠れていると 仏教では説か…

人生初デートでの赤裸々な心の告白

【虚仮(3)】 以下は仏教講座に来た大学生の青年が語ってくれたことですが、 その話が赤裸々だったのと、 よく心を見つめているなあと感心したので、心に残っています。 彼女いない歴=自分の年齢だった当時の彼が、人生初デートで、 彼女とご飯を食べた時…

あなたは肉を食べないのか、という質問に答えます

【虚仮(2)】 先日、牛の畜産を通して話しをしましたが、 我ながら、ちょっと乱暴な書き方だな、 何を言わんとしているか、もっと鮮明にした方がいいかなと 思いつつも、配信してしまいました。 すると何人かの方より、やはりご意見、ご質問をいただきまし…

優しい気持ちの中にも、恐ろしい心が混じっている

【虚仮(1)】 和牛の高級ブランド「松坂牛」は、美味しい霜降り肉にするために、 畜産農家が牛にビールを飲ませるのは、よく知られています。 他の生産地でも、美味しい牛肉にするために、 有機で健康的な飼料にしたり、ブラシをかけたり、 牛がストレスを…

与えることだけを考えられた阿弥陀仏

【摂取不捨(1)】 昨年末の大掃除では思い切っていろいろ捨てて、 部屋の中がすっきりしました。 整理整頓の「こんまり」さんの、 「ときめかなかったら捨てる」を見習い、どんどん捨てました。 その時思ったことですが、 私たちは日頃いろいろなものを捨…

人間関係をよくする「シーソーの法則」とは

【自利利他(2)】 「シーソーの法則」をご存知でしょうか。 シーソーの中央に一個のボールがあります。 そのボールをこちら側に引き寄せるにはどうしたらいいでしょう。 【向こうを上げて、こちらを下げる】ことです。 コロコロとボールはこちらにやってき…

どうしたら分かってもらえるか、という思いを捨ててかかると、思わぬ世界が開ける

【自利利他(1)】 「どうしたら、わかってもらえるのか」 「どうしたら、認めてもらえるのか」 と悶々とすることは私たちによくありますが、 こういう悩みは、悩んだ割には、 あまり生産性がないことが多いようです。 そもそも悩んだところで、どうにもな…

どんなおしゃべりな人でも、心に秘密の蔵を持っていると説く仏教

【独生独死独去独来(4)】 どんなにおしゃべりな人でも 本当に自分に都合の悪いことには、口が固いものです。 ときに、自分の欠点や失敗話をさらすことはあっても、 そこはちゃんと計算済みです。 「こんなに謙虚なんですよ」の自己アピールでしょう。 「…

「この人は理想のパートナーだ」と人が思う瞬間とは

【独生独死独去独来(3)】 「理想の女性は?」という談義になると けっこうみんなスラスラと自分の意見を言います。 このテーマは、定型文のように、 自分の中で答えを決めているんでしょうね。 よくある想定内の会話なのでしょう。 しかし男性でも、女性…

親は子供の住んでいる世界をのぞき見ることさえできない。カルマの生み出す世界とは

【独生独死独去独来(2)】 「夫は夫の生み出した世界に住んでいる。 妻は妻の生み出した世界に住んでいる。 同じ屋根の下で暮らしていても、世界は違う」 先回、そんな話をしましたが、これを仏教では 『業界(ごうかい)』といいます。 『業』とはインド…

妻なんかオレの気持ちを分かりっこない

【独生独死独去独来(1)】 仏典に『独生・独死・独去・独来』 (どくしょう・どくし・どっこ・どくらい) (独り生まれ、独り死す、独り来たりて 独り去る) とあります。 「人間はみな生まれてから死ぬまで連れのない一人旅だ」 と釈迦は説かれています。 …

今村復興相の辞任に「楽は下にあり」を思う

【娑婆(1)】 復興相が「東北でよかった」との発言の責任を取り、辞職しました。 前後の文脈からすると 「首都圏で震災が起きたら、より甚大な被害だった」 と表現したかったのでしょうが、 一部分だけ切り取られて問題にされ、世間中から 「恥ずかしい」…

今、東アジアで最も緊張にさらされているのは、金正恩だろう

【生死の一大事(1)】 緊張するにらみ合いが長期化しそうな東アジア情勢ですが、 おそらく他の誰よりも、最も緊張を強いられているのは、 北朝鮮の指導者、金正恩ではないかと想像します。 米軍は、金正恩が極秘に転々とどこへ場所を変えようとも、 すべて…

この4月、怒濤の運命に翻弄されている人に釈迦の智恵を

【日々是好日(6)】 仏教では日の善悪は問わない、『日々是好日』と説く、 と5回にわたって、話をしてまいりました。 今までのことをふまえて、 今日はある浪人生の独り言を紹介しましょう。 (フィクションです) ===== 《8月1日》 今日の予備校の…

挫折、失敗したときに知っておきたい釈迦の智恵とは

【日々是好日(4)】 「しまった!」 仕事で大きな失敗をして、顔面蒼白になる時があります。 ミスの報告に身の縮まる思いをし、お詫びと対処に追われ、 人のせいにして腹を立てたり、自己嫌悪で落ち込んだりと、 そんな「最低」な一日が終わり、自宅に帰れ…

「ホイップクリームの法則」から、仏教の「日々是好日」を語る

【日々是好日(4)】 努力しても結果がついてこない。 誠意をもって接していても、分かってもらえない。 「なんで自分はうまくいかないんだろう」と くじけそうになる。 そんな時は、誰にでもあります。 そこに「ここ3年間は大殺界だから何をやってもだめ…

戦は事前工作で決まるという秀吉の信念

【日々是好日(3)】 【まかぬ種は生えぬ】 【まいた種は必ず生える】 一貫した因果の道理に貫かれている仏教は 日の善悪や方角で運勢が決まると語るのを 一切迷信だと一刀両断します。 『如来の法の中に吉日良辰をえらぶことなし』(涅槃経) 仏教は日の善…

日々是好日という仏教の言葉の意味とは

【日々是好日』(2)】 「大安」「仏滅」「友引」などの「六曜」が、 たいていのカレンダーに記載されているのは、 それだけ日の善悪を気にする人が多い表れでしょう。 中には、引っ越し、納車、宝くじを買うのも、 大安の日をわざわざ選ぶ、という人もあり…

やはり結婚式に大安吉日がいいのか、お釈迦さまに聞く

【日々是好日(2)】 たいていの日本のカレンダーには 「大安」「先負」「仏滅」などの「六曜」が記されています。 「結婚式は大安がいい」とか 「友引に葬式してはいけない」とか、 日本の習わしになっています。 結婚式場も「大安」は混みますし、 大安で…

波平の「バカモン!」と、それを受け止めるカツオの健全な関係

【慈悲(3)】 『サザエさん』では、波平がいたずらしたカツオに 「ばかもん!」と叱りつけるシーンはおなじみですが、 先週『サザエさん』を何気なく観ていたら、 波平が、カツオを叱りすぎているのではと反省し、 叱らないようにしたところ、カツオが 「…

なぜ慈悲の教えである仏教に、恐ろしい形相の仁王があるのか

【慈悲(2)】 寺の門の両脇に立つ仁王像は、身震いするような激しい形相です。 「慈悲の教えである仏教になぜこのような」と思われるでしょうが、 じつは仏の慈悲の一つの現れとして、仁王像は彫られます。 仁王は、衆生の迷いの心を叱り付けている姿なの…

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