親鸞に学ぶ幸福論

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教行信証の摩訶不思議な魅力の源泉はどこにあるか

【教行信証(1)】 親鸞聖人には数多くの著作がありますが、 最も心血を注がれた聖人の主著は『教行信証』全六巻です。 親鸞聖人の信心と教義のすべてが記されているこの著作を 浄土真宗では「根本聖典」、略して「御本典」といわれます。 親鸞聖人の教えを…

「老いていく」苦しみを凝視して、その解決をする仏教

【老苦(2)】 先回に引き続き、釈迦が説かれた四苦の一つ 『老苦』について話しをいたします。 縄文時代の平均寿命は約15歳だったそうです。 それは乳幼児の死亡が多かったからですが、 たとえ成人しても50歳まで生きられる人は ほとんどいなかったよ…

これからの日本にやってくる老苦の現実とは

【老苦(1)】 仏教では、いつの時代、どこの国の人でも受ける4つの苦しみを 『四苦』と教えられます。 生苦・老苦・病苦・死苦の四つです。 今日はその中の一つ『老苦』について話をします。 釈迦が『老苦』を説かれた時の平均寿命は20歳未満ですから、…

ウソをついて結局は人一倍苦しむことになる人

【自業苦(3)】 蚕(かいこ)は自らの吐いた糸で作った「まゆ」に閉じ込められ 湯玉に煮られて死んでいきます。 人は自らの吐いた言葉に、己が縛られ、苦しみます。 これを仏教では『自業苦』といいます。 【自】らの【業】(口で言ったこと)が原因で、 …

相手の表情や言動が気になって気になって仕方ない

【自業苦(2)】 仏教では、自分の『業(行い)』が生み出す苦しみを 『自業苦(じごく)』といいます。 中でも私たちは『意業(心の行い)』に振り回されて、 苦しむことがよくあります。 「上司が素っ気ないな、嫌われているみたい」 「あの一言は何だろ…

人命が尊いというのなら、その根拠を教えてほしい

【人身受け難し(1)】 もうすぐ終戦記念日です。 8月になると、原爆や戦争に関するニュースや映画が目に入り、 在りし日の戦争を日本全体が思い返します。 あの時期、人命は「一銭五厘の命」と言われました。 赤紙の召集令状が一銭五厘。 「お国のため」…

仏教の説く自業苦(じごく)の実態

【自業苦(1)】 カンボジアではタイの国境付近に、 今もポル・ポト政権時代の地雷が相当数埋まっており、 毎年200人~300人もの人たちが地雷を踏んで亡くなるそうです。 そんな危険地帯を歩けといわれたらどうでしょう。 一歩一歩がビクビクで、生きた心地…

白くして、白くして、それでも黒が残るかどうかだ

【我慢(2)】 30代の女性が突然 「夫が別人と入れ替わり、自分を殺すつもりだ」と、 実家の両親や友人に訴えるようになり、 まもなく精神科病棟に入院した、という話を聞きました。 このような極端な思い込みはそうそうないですが、 日常生活でも、ろく…

プリズム効果の危険性があるインターネット社会

【我慢(1)】 池上彰が「ネット空間は上級者のメディア」と言っていました。 とんでもない誤報をつかまされる危険性があるから、 というのが、その理由だそうです。 何度も「裏をとる」本や新聞やテレビの情報と違い、 ネットの世界は玉石混交です。 最新…

自分は先見性があると思っている人も見落としている未来とは

【生死の一大事(3)】 給料入った途端、全額パチンコに突っ込み、 全部遣ってしまったという人があります。 今月の家賃はどうするのか、も考えていない。 「つい熱くなってしまって・・」 っておい、それで済むかい。それでも大の大人か。 と言ってやりた…

日本の政治家に哲学はあるだろうか

【生死の一大事(2)】 以下はフランスの哲学者パスカルの『パンセ』の一節です。 ーーーーーーーーーーー 人間は幸福であろうと願い、 幸福であることしか願わず、 またそう願わずにはいられない。 だがそれにはどうやったらいいのだろう。 それを上手くや…

本当に知りたい本質は誰も教えてくれない

【後生の一大事(1)】 子供に重力の話をすると、まず出てくる質問が 「なぜ地球に重力があるの?」ということです。 実はこの問いには、いかなる科学者も答えられません。 わかっているのは、引力という力がこの宇宙には存在する という事実だけです。 と…

心一つに、無限の可能性が秘められている

【意業(1)】 ■各界で功績を残した評論家、桑原武夫氏は 好奇心の塊のような人でした。 氏が、研究者仲間と一泊旅行に出かけ、 バスを降りて目的地まで2キロほど野道を歩く、 その道中のことを書いています。 何の変哲もない田舎道を、他の研究者は 「道…

人の欠点を責めるか、人の長所を立てるか、は一国の盛衰に関わる

【布施(2)】 武断派と呼ばれる加藤清正と、文治派の石田三成との仲違いが、 豊臣政権を弱体化させ、家康の政権奪取を許したのは、 歴史上よく知られる話です。 加藤清正らからすれば、秀吉がまだ信長の一武将として 戦に明け暮れていたときから、共に戦い…

他人の欠点を言うのが好きな人と、人の長所を見抜くことのできる人は違う

【布施(1)】 よく言われることですが、最近自分でもそうだなと つくづく感じられていることの一つに、 「人の欠点、短所を気付くよりも、人の長所を発見する方が難しい」 ということです。 文章の勉強のために、人の書いた文章を注意深く読み、 「この切…

会者定離ありとはかねて聞きしかど

【会者定離(2)】 『会者定離 ありとはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思わざりけり』 親鸞聖人のお歌です。 「会者定離」とは仏教の言葉で、 「出会った人は必ず別れなければならない」ということ。 誰しも大切な人とはいつまでも一緒にいたいものですが…

出会いと別れは旅人の一夜の宿

【会者定離(1)】 「月日は百代の過客にして、往きかう人もまた旅人なり」 (松尾芭蕉) 人生はよく旅にたとえられ、人間を旅人にたとえられます。 旅にたとえられるのは、 旅にさまざまな出会いがあり、別れがあるように、 人生は出会いと別れの連続だから…

さまざまな原因が重なって事件や事故は起きている

【法鏡(1)】 私は20代の頃、追突事故に遭いました。 後ろから追突されたのですが、一般道で 相手の車がスピードを出ていなかったこともあり、 怪我も後遺症もなく済みました。 警察が立ち会い「追突した側の不注意」と判断したので、 賠償責任は10対…

殺生に罪の意識を自覚できない現代の文明

【殺生罪(3)】 殺生罪についてお話ししたところ、 「人や動物が他の動物を殺して食べるのは自然の摂理であり、 殺生がなければ成り立たないので、悪ではないのでは」 とのご意見がありましたので、それについてお話しいたします。 確かに仰るとおり、肉を…

菜食主義者は殺生罪を犯していないのか

【殺生罪(2)】 殺生罪について、先日お話ししたところ、 いくつかのご質問がありました。 そのご質問をまとめますと、 以下の2問に収まると思いました。 1.肉を食べない生き方を勧めれば、悪を造らなくていいのか 2.人や動物が他の動物を殺して食べ…

親鸞聖人のご説法に参集した猟師たち

【殺生罪(1)】 仏教で教えられる「十悪」の一つに「殺生罪」があります。 「生き物を殺す罪」のことです。 殺生は恐ろしい罪であり、これを犯した者は恐ろしい報いを受ける、 と仏教では説かれています。 仏教が日本に伝来して長らくの間、 「殺生罪」を…

心が運命に最も大きな影響を与える

【意業(2)】 幸・不幸の一人一人の運命は、 各人の日々の行い『業(ごう)』によって生じると 徹頭徹尾、明らかにされたのが、仏教を説かれたお釈迦さまです。 釈迦はその行いに三通りあると説かれ、『三業』といいます。 ・意業(思うこと) ・口業(し…

日々心で何を思っているかで人生に差がつく

【意業(1)】 ノーベル化学賞を受賞したアラン・マクダイアミッド氏は、 「研究室を離れ、グラス片手にぼんやりする一時にひらめく。 私にとって一番大事な書類は、バーのナプキンに書いたメモです」 と語っています。 戦後の歌謡界を代表する作詞家である…

どこまでも「あいつよりはマシだ」と自惚れる

【慢(1)】 悪い人間の集まっている処は、と問われたら、 “それは刑務所だ”と答える人が多いかと思います。 ところが刑務所の囚人たちは、 自分のことを悪い人間だとは思っていないといいます。 「君は粉飾決算、架空取引の罪でここに来ているが、 悪いこ…

ホモサピエンス全史と仏教の共通点とは

【勤苦生死之本(2)】 話題の本『ホモサピエンス全史』では、 今までの歴史書は「帝国の勃興と滅亡」「社会構造の変遷」 「戦士の勇敢なこと」「芸術的な創造活動」 「テクノロジーの発見と伝播」などの研究テーマとしてきたが、 人類究極の目的である「幸…

苦しみの元を断ち切って、真の幸福になる仏教の教えとは

【生死勤苦之本(1)】 「あなたはなぜ苦しいのか」と人に聞けば、 返ってくる答えは十人十色です。 「金がないからだ」 「病気だからだ」 「こんな人と結婚したからだ」 「才能がないからだ」 「こんな性格だからだ」 皆、人には分からぬそれぞれの憂苦を…

近江商人に見られる自利利他の精神

【自利利他(1)】 仏教に「自利利他」という言葉があります。 他人を幸せにする(利他)ままが、自分の幸せ(自利)となる、 他人も生かし、自分も生きる道が「自利利他」です。 室町時代、近江の商人は、蓮如上人から仏法を聞くようになり、 自利利他の教…

親鸞聖人が権力者を利用して仏法を伝えるのを諫められた理由とは

【悪性(3)】 「権力者に協力してもらい、仏法を伝えたらいいではないか」 「権力者を使って伝えるくらいのバイタリティが必要だ」 という人があります。 そんな人に親鸞聖人は 「権力者に近寄り、その力を借りて、仏法を伝えようなどと 決して考えてはな…

権力を持たせてはいけないタイプとは

【悪性(2)】 「権力」とは、「自分の思い通りにする力」のことです。 権力がない人は、自分の思い通りには事は運びません。 何かと周りからも反対され、数々の規制も受け、 思った通りには行動できません。 ところが権力者のやることには、周りも悪く言わ…

権力の魔力をよく知っておられた親鸞聖人

【悪性(1)】 親鸞聖人は権力者嫌いで知られます。 「権力者に近寄り、その力を借りて、仏法を伝えようなどと 決して考えてはならない」 と、お弟子に向けたお手紙でクギを刺されています。 権力者の実態を親鸞聖人がよく知っておられたからでしょう。 人…

過去をひきずるから幸福になれないという人は多いが

【相対の幸福(3)】 誰と比較するか、何を比較するか、によって 感謝したり、うれしくなったり、 不満を覚えたり、さびしくなったりする、 そんな私たちの幸福の実態を、先回と先々回、話しました。 比較する対象は、決して他人とは限りません。 過去の自…

幸福は数値化できない。一瞬で変わる。

【相対の幸福(2)】 幸せは心の問題だから指標では表せません。 「おれの幸せ何グラムくらいかな」 「おまえの幸せ、何センチ伸びたね」とか 数値ではもう決められません。 モノなら数値化できますが、 幸福は心のことだから客観的に測れません。 幸福は自…

私は今、幸福か不幸か、何によって決まるか

【相対の幸福(1)】 幸福や不幸は、比較して始めて感じるものです。 それは私たちが相対の智恵しか持っていないからです。 こぶし大の大きさの玉を指して、 「これは大きいか、小さいか」と尋ねても 誰も答えようがありません。 ボーリングの玉と比べたら…

1000冊読まないと、1冊の本は執筆できない

【精進(2)】 私は20代の頃より、仏教を人に話すのは場数を踏んできたので、 「話す」方はそこそこ慣れていますが、 「書く」方はしてこなかったので、 四十の手習いで、今になって文章を勉強しています。 「話す」時は、その場の雰囲気や聞く人の表情か…

『羊と鋼の森』で心に残った一文

【精進(1)】 スポーツ、芸術、学問、どの世界でもそうだと思いますが、 自分と同期、あるいは年下から、 舌を巻くような技術やセンスや発想を見せつけられ、 「おれって才能ないのかな」と落ち込むことがあります。 特にその道で大成しようと頑張っている…

僧侶の自省を促すエピソード

【法施(2)】 仏教では法を伝える人を「僧」といいます。 仏法をわかるように話しするのは並大抵ではありませんから、 法を伝える人の頭の中は、いつも 「どう言えば分かってもらえるだろうか」 の悩みでいっぱいです。 道を歩いていても、ご飯を食べてい…

僧侶がこれだけは絶対にしなければならない大事な仕事とは

【法施(1)】 「法施(ほうせ)」とは、仏教を人にお伝えすることです。 「法」とは「仏法」、「施」とは「施す」「与える」。 仏法を皆にわかるようにお届けするのが「法施」です。 そして法施一つに生きる人を「僧侶」と言われるのです。 今日、「僧侶」…

AI(人工知能)のご神託を聞く時代は来るか

【人身受け難し(4)】 識者の中には、AI(人工知能)の神格化を恐れる声も あがっています。 政治家がプログラムをいじって、 恣意的な結果を出せるにもかかわらず、 「これはAIに基づいた判断だ」といえば、 反論しにくくなり、その主張が通ってしま…

人工知能には決して魂は売らない

【人身受け難し(3)】 将棋の対局でAI(人工知能)は、将棋を知っている人なら 絶対指さないような「イミフな手」を時々指すそうです。 単に「悪手」というのではない。 悪手は、その人の浅はかな考えから打った手だから、 なぜその手を打ったか、理解は…

ターミネーターにはない人類の尊厳とは

【人身受け難し(2)】 AI(人工知能)の進化により、映画「ターミネーター」の世界が 現実味を帯びてきました。 映画に出てくるコンピューター「スカイネット」は、 自己のためにもっとも優先する活動が設定されており、 自らを破壊しようとする存在「人…

人工知能が最強雀士に挑戦したらどうなるか

【人身受け難し(1)】 AI(人工知能)の進化はめざましく、今年に入って、 将棋の名人を破り、囲碁の最強棋士を破り、 囲碁の世界では、もはや敵がないので引退させる との発表もありました。 それでふと興味を覚えたのですが、 「麻雀だったらどうなん…

仏教は「死んだらどうなるか」を大問題と受け止める

【後生の一大事(3)】 私は仏教講座に講師として立つ時は、 最低でも1時間前、普通は2時間前には、会場に到着します。 電車の遅延や車の渋滞など、世の中何が起きるか分かりませんので、 不測の事態に備えての早めの行動です。 「遅刻しても事情を言えば…

原発よりもミサイルよりも南海トラフよりも、ずっと大きな問題について

【後生の一大事(2)】 2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死ぬ時代、 知人でがんになった人の話しを聞くこともあり、 決して他人事ではないと思いますし、 「保険に入っていたから、いい治療が受けられて安心」 と喜ぶ人が出てくるがん保険のC…

すべての人が最優先して対策を立てなければならないことを教えられたブッダ

【後生の一大事(1)】 「ひょっとしてあのメール、浮気じゃないかな」 「それはお前の杞憂だよ」 と使ったりする「杞憂」とは、 「無用の心配、取り越し苦労」を指す言葉です。 昔の中国、杞の国に、天が崩れ落ちるのではと心配した男が、 夜も眠れず、ご…

なぜ生きる、を忘れる人間とは

【出世本懐(1)】 親鸞聖人が教えられたことは「なぜ生きる」一つでした。 「なぜ」も「生きる」も小学1年生でも知る日本語ですが、 この二つの単語がくっついて 「なぜ生きる」という一つの文章になると、 とたんに大の大人でも言葉の意味を誤解しますの…

必ず死ぬのになぜ生きる、と警鐘乱打する親鸞聖人

【難度海(1)】 仏教では、人生を「海」にたとえられます。 私たちは生まれると同時に、 果てしない大海のど真ん中に放り出されたようなものです。 生まれ落ち、オギャーと泣いたその時が、大海に放り出された時。 そこから私たちは、人生の海を泳ぎ始めま…

浦島太郎の謎を仏教の観点から解く

【虚仮(4)】 仏教で教えられる「虚仮(こけ)」について回を重ねました。 「自分のことくらい自分が一番よく知ってるさ」と みな思っていますが、 実は分かっているのは、自分のほんの一部であり、 他人も自分も知らない本性が隠れていると 仏教では説か…

人生初デートでの赤裸々な心の告白

【虚仮(3)】 以下は仏教講座に来た大学生の青年が語ってくれたことですが、 その話が赤裸々だったのと、 よく心を見つめているなあと感心したので、心に残っています。 彼女いない歴=自分の年齢だった当時の彼が、人生初デートで、 彼女とご飯を食べた時…

あなたは肉を食べないのか、という質問に答えます

【虚仮(2)】 先日、牛の畜産を通して話しをしましたが、 我ながら、ちょっと乱暴な書き方だな、 何を言わんとしているか、もっと鮮明にした方がいいかなと 思いつつも、配信してしまいました。 すると何人かの方より、やはりご意見、ご質問をいただきまし…

優しい気持ちの中にも、恐ろしい心が混じっている

【虚仮(1)】 和牛の高級ブランド「松坂牛」は、美味しい霜降り肉にするために、 畜産農家が牛にビールを飲ませるのは、よく知られています。 他の生産地でも、美味しい牛肉にするために、 有機で健康的な飼料にしたり、ブラシをかけたり、 牛がストレスを…

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