親鸞に学ぶ幸福論

「そんなにしてまでなぜ生きねばならないのか」はっきり示した、メールdeで学ぶ仏教教室です。無料メール講座が好評です。受講者4000人。

アフターコロナがきな臭くなってきた

【煩悩(1)】 世界各国が領土や資源をめぐっては争い、 貿易不均衡や移民受け入れでもぶつかり合うのは どうしても利害が絡むからです。 その点、地球温暖化問題なんかは、世界中が協力し合える問題のはずなのですが、 これも石油で儲ける大企業のあるアメ…

人生の最後に孤独を知る

【独生独死独去独来(3)】 重篤に陥った60代のコロナ患者が回復した後にこんなコメントを残しました。 「ICU(集中医療室)に運ばれ、人工呼吸器を装着され、 呼吸困難で意識も混濁し始め、 「オレはこのまま死ぬのか」とうろたえた。 その時、死ぬのがと…

死出の山路をただ独りで行く

【独生独死独去独来(2)】 新興国のコロナウィルス拡大が止まりません。 医療体制が整わない国でのパンデミックは アメリカや欧州以上に恐ろしい事態を招く恐れがあります。 すでにメキシコ、インド、ブラジルなど 患者が次々と運ばれ、救急救命室や集中医…

底知れぬ淋しさが漂う魂の孤独

【独生独死独去独来(1)】 こうしてメルマガを配信していると、毎日のようにメッセージをいただき、 読ませていただく中でまた書きたいことが出てきて、 メルマガを作成するということがよくあります。 先日、人生とは底知れないほど寂しいところである、…

リーダーの責務はあまりに重い

【生死の苦海ほとりなし(1)】 外出自粛、休業要請をしないとコロナ禍が拡大し、医療崩壊を招き、命が守れない。 さればといってこのまま自粛要請が続くと、生活できなくなり、やはり命が守れない。 どちらかを立てれば、どちらかの恨みを買うことになりま…

桃栗三年柿八年と仏教

【因果の道理(1)】 「桃栗三年柿八年」という言葉があります。 その後に続く言葉は地域によって違うそうですが、 私の故郷バージョンでは「梨の馬鹿やろ十六年」でした。 米(コメ)は春に植え、ひと夏越えて秋になれば、収穫できますが、 桃や栗の場合、…

ABC予想は人類の未来にどう貢献するか

【精進(1)】 19世紀は工学者が世界を動かし、 20世紀は物理学者が世界を変えた。 では21世紀はというと、識者たちは「数学者の時代だ」と口をそろえます。 車や飛行機の開発に携わる工学が表舞台だった19世紀や、 原子力や半導体など物理学が脚光を浴びた2…

苦悩の元を抜く仏教

【抜苦与楽(3)】 腹痛患者が病院に駆けつけた時、まず医者がするのは診察です。 診察もないまま、いきなり注射を打ったり、手術したりはしません。 腹痛を引きおこした原因が分からぬままでは、的確な治療はできないからです。 同様に、私たちが幸せになる…

仏と人とでは苦しみの視点が違う

【抜苦与楽(2)】 先回のメルマガでお釈迦様が仏教を説かれた目的は『抜苦与楽(ばっくよらく)』 『苦しみを抜いて楽を与えてやりたい』 この目的一つで説き続かれた45年間だったことをお話しました。 一方、私たちの日々の営みも『苦しみを抜いて楽になり…

仏教を聞き、仏教を説く目的とは

【抜苦与楽(1)】 何事も目的が大事、とはよく言われることです。 ビジネス書なんかにも、会議の際、会議の目的は何か、を参加者と共有するのが大事で、 とりわけ主催者はよくよく確認しなければならない、と書かれています。 いつしか会議のための会議にな…

人と比べるな、って言ったって比べない人なんか本当にいるのか

【相対の幸福(1)】 国民一人当たり10万円、本来ならうれしいはずですが、 なぜか巷には不満、怨嗟の声が満ちています。 どうしてでしょうか。 たまたまデパートで引いたくじで10万円の商品券当たったら、 それはそれは幸せな気持ちになり、自然と笑い顔に…

自殺するのもその人の意思なら仕方ないよね、という主張に思うこと

【人身受け難し(1)】 日本の自殺者は年間約2万人、 自殺率は先進諸国の中で最も高く、 未遂となるともっと多く、約53万人です。 その53万人にはそれぞれ家族や友人があるでしょうから、 それらの人たちの今後の人生にも大きな影響を与えます。 さらに言えば…

夢のテレワークが「こんなはずじゃなかった」とコロナ離婚となる

【有無同然(1)】 最近「在宅困難者」なる言葉が広がりつつあります。 コロナによるテレワークで1日中家にいる夫が妻に相当のストレスを強いていて、 それを察した夫が家に居づらい現象が起きているというのです。 国は「家にいろ」というし、 うちの妻は…

対機説法は難しい。そこで皆さんへのお願いです

【対機説法(1)】 お釈迦さま(ブッダ)の教えを学んでいくと、 「この人にはこう言われているのに、なぜこの人にはこう勧められたんだろう」というところもあり、 時には、ある人には「右に行け」、またある人には「左に行け」と、 まるで正反対のことを述…

20年間耐え続けた鳩摩羅什の不屈の信念

【精進(2)】 新型コロナウイルスは長引きそうです。 終息するのはいつになることやら、 延期になったオリンピックもどうなるかわかりません。 ビフォーコロナ、アフターコロナといわれるほど、 仕事のやり方や経営のあり方など人の価値観や世の中全体も変…

こんな時にしかできないことをやっていこう

【精進(1)】 新型コロナウィルスで経済は冷え込み、 中でも旅行業、飲食業など壊滅的な打撃を被り、 私の友人のセミナー講師も軒並みキャンセルで、 何もできず、家にいるとのこと、 オリンピックを目指していたアスリートや 開幕を目指して調整していたプ…

経営悪化の企業に見られる負のスパイラル

【自因自果(2)】 コロナウィルスの影響で深刻な景気悪化で、 飲食業や旅行業は大打撃ですが、 今後ますます経営不振の波は各方面の企業に及びそうです。 これはバブル崩壊のときも、リーマンショックの際も繰り返されたことですが、 会社の収益が上がらない…

ファクトフルネス「犯人捜しの本能」を仏教の視点から解説する

【自因自果(1)】 世界的ベストセラー『FACTFULLNESS』には、 私たちが持つ10の思い込み本能が紹介されていますが、 その一つに「犯人探しの本能」というのがありました。 以下はその引用です。 ーーーーーーーーー誰かを責めることに気持ちが向くと、学び…

ネット上の誹謗中傷の本当に恐ろしいところはここだ

【業力(1)】 私がメルマガを書き始めたのが2010年のちょうど今ごろですから、もう10年近くになります。 早いものです。 こうして情報発信を続けていると、さまざまな方から感想、意見をいただきます。 メッセージでくださる方もあれば、 他の方も閲覧でき…

『100日後に死ぬワニ』を仏教の視点から考察してみた

【出息入息不待命終(1)】 話題の漫画「100日後に死ぬワニ」を、遅ればせながら読みましたが、胸に迫る内容でした。 ワニくんの日常が4コママンガで淡々と綴られるだけなのに、 「ワニくんの死があと○日」と一言書かれるだけで、 こんなにも切ないものに…

死の縁無量なり。疫病と仏教

【生死の一大事(3)】 アメリカ、ヨーロッパでの新型コロナウィルスの蔓延が深刻です。 メルケル首相が国民に向けて切迫したメッセージを出しました。 「東西ドイツ統一以来、いいえ、第二次世界大戦以来、我が国においてこれほどまでに一致団結を要する挑…

新型コロナ問題を人類が問題にする本当の理由

【生死の一大事(2)】 最近東京の友人と、彼の住むA区(東京23区の一つ)の商店街で二軒はしごしてご飯食べたんですが、 一軒目で横で飲んでいるおじさんが 「ついにA区でもコロナ感染者が出たよ。保育士だって」と言うのに、 一同「へえ」「ついにここ…

新型コロナウィルスを仏教の視点で語ってみた

世界中に激震を走らせている新型コロナウィルス。 今年始まるときにこんな事態を誰が想像し得たでしょうか。 オリンピックの観客抽選あたるかなと、やきもきする人はあっても、 延期か中止かと憂う人はなかったに違いない。 いつ何が起きるかわからぬ「火宅…

石清水 集めてやがて 奔流に

【精進(1)】 先回、編集後記に「本格的に動画をやります」と書いたのですが、 何人かの方から「メルマガやめてしまうのは残念です」 「スマホではないので動画は見れず、文章で今後もお願いします」 とメッセージいただき、言葉足らずを反省しました。 申…

Googleのムーンショットなどこれと比べると取るに足らない、人生の最大の事業とは何か

【後生の一大事(1)】 Googleが不老不死の薬の開発に15億ドルを投じ、 この事業を「ムーンショット」と名付けました。 かつてアメリカが国家の威信をかけて臨んだ月面着陸アポロ計画に匹敵する事業である、 との誇りからの命名です。 この事業には世界中の富…

わかりやすく大衆に伝えた者が世界を制す

【説法(1)】 ホモサピエンス史の著者ハリルはなかなかの毒舌家で、 研究熱心で正確だけど面白みのない筆致の学者の本よりも、 読んでておもしろいので、つい手が伸びます。 たとえばこんな感じ。 「でっちあげの話を1000人が一ヶ月信じたら、それはフェイ…

号外:近況を語ります

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。 励ましや感想のメッセージ、いつも感謝しております。 すみません、今日はちょっと近況を語らせていただきますね。 どうしたら仏教の教え、親鸞聖人の説かれたことを少しでも届けることはできるか、と…

穢土、修羅の世界に生きた信長・秀吉・家康

【穢土(1)】 日本で彼ほど成功したものはないと言われる豊臣秀吉。 しかし天下人として送った晩年の彼は、 はたしてこれが本当に幸せな人なのだろうか、人生の勝利者といえるだろうか、 と首をかしげたくなるようなエピソードに事欠きません。 中でも、病…

なぜ無差別殺人は起きるのか、衝撃の動機とは

【無明(1)】 今日ご紹介するのはある10代の青年の書いた文章ですが、 けっこう毎年のように起きる無差別通り魔事件を起こす若者も こんな気持ちが昂じての犯行だったのではなかろうかとふと思いました。 私も仏教と出会う前はこの青年のような虚無的な思…

真の仏教の師に巡り遇うことの難しさ

【善知識(1)】 「どんな人でも確実に儲かる」との謳い文句のビジネス情報商材を十数万円で購入し、 その通りやってみたものの、まったく収益が上がらない、という話をよく聞きます。 この件に関しては、わたしもインターネットで仏法を伝えようと勉強して…

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