親鸞に学ぶ幸福論

「そんなにしてまでなぜ生きねばならないのか」はっきり示した、メールdeで学ぶ仏教教室です。無料メール講座が好評です。受講者4000人。

2020-01-01から1年間の記事一覧

リアリティ番組での炎上を仏教の視点で語る

【悪口(1)】 リアリティ番組に出演した女性が視聴者からの誹謗中傷を苦に自殺する事件が起き、大きな波紋を呼びました。 彼女のSNSには心ない誹謗中傷が毎日100件も続き、追い詰められていったようです。 実はこのたびのような事態はすでに前々から…

「その苦境、必ず変えることができる」と説かれた釈迦の教え

【因縁(3)】 運命を変えるにはどうしたらよいか、これは誰しも考えるときがあります。 「運命を好転するには」 「運命を開くには」 古今東西の人類のテーマですが、これにお釈迦さまはどう教えられているか、先々回からの話を今日も続けます。 仏教では、…

あなたの苦しみを解消するには、この2つしか方法がない

【因縁(2)】 私たちは苦しい時「自分を苦しめるのはあいつのせいだ」と他人を恨み、憎んでしまいます。 この発想を仏教では「他因自果」といい、迷いの心だ、と説かれます。 「じゃああいつのせいでないとしたなら、この苦しみは誰のせいだっていうんです…

人のせいにする他因自果から抜け出す釈迦の智恵とは

【因縁(1)】 仏教に『怨憎会苦』という言葉があります。 嫌な人と会わねばならない苦しみのことです。 嫌な人はどこにでもいるので、無人島にでも住まない限り、この苦しみは避けて通れないのですが、それでも少しでもこの苦しみが軽減する教えはないか、…

おうむの法則が世を明るく照らす

【言辞施(4)】 「おうむの法則」をご存じでしょうか。 「オームの法則」ではありませんよ。 「オームの法則」は中学生だか高校生だかに理科の授業で習いましたが、今回お話しするのは「おうむの法則」。 相手の言葉におうむ返しで応えることで、人間関係が…

二言あいさつが世の中を明るくさせる

【言辞施(3)】 言辞施の一つ、あいさつについて2回にわたって話をしてきました。 さて、今回はもう一歩進んで「二言あいさつ」の話です。 二言あいさつとは、あいさつの後に何か一言添えること。 仕事場でも、営業先でも、近所でも、まずあいさつから始ま…

受け取るかどうかは向こうさんの都合

【言辞施(2)】 先回、言辞施の一つとして「あいさつ」について話をしました。 どんなにケンカで腹立っても、疲れててしゃべりたくない時でも、表情は作れなくてもいいし、ぼそっとでもいいので、最低限あいさつだけはしていきたいもの、と書いたのですが、…

笑顔とあいさつは先手必勝

【言辞施(1)】 お釈迦さまは、「もらう」事を考えずに「与える」事を考えなさい、と教えられた方でした。 そしてお金や物がない人でも与えることができるものの一つに 「言葉」があると教えられ、これを「言辞施」と言われます。 たとえば「あいさつ」で…

民族差別者への問題提起『銃・病原菌・鉄』

【御同行(1)】 お釈迦様は鉄壁のカースト制を敷くインド社会で「人類は平等なり」と宣言され、 親鸞聖人は身分制度も根強い封建社会にあって「御同朋・御同行」と大衆の中に飛び込んで仏法を説かれました。 そのブッダの教え、親鸞聖人の教えを聞き、人に…

AI時代の思う幸福感

【識(1)】 次世代に主流になるAIの自動運転では ハンドルを握らずとも勝手にAIがハンドルを切り、 赤信号ではちゃんとブレーキをかけ、 目的地まで連れてってくれるそうですが、 今の私だったら「AIなんかに任せておれるか、もし事故ったらどうする」とか…

AIへの不安と不信の元はどこから来るか

【煩悩(1)】 AI(人工知能)についてわたしは関心が高いのか、 このメルマガで何回かこのテーマで話をしています。 AI(人工知能)により、ワクチンなどの薬、難病の治療法など圧倒的に進歩するでしょうし、 あらゆるものが加速度的に便利になっていき、…

「目には目を、歯には歯を」の危険性

【愚痴(1)】 「あいつのせいでオレはこんなひどい目に遭った」と、 人をうらみ、憎む人は多いですが、 うらみや憎しみの感情は決してその人を幸せな気持ちにさせませんので、 その感情から早く離れることが大事です。 お釈迦様はうらみ憎しみの心の恐ろし…

それでも気になる「死んだら私はどこへ行くのか」

【後生の一大事(2)】 「死んだらどうなるか」というテーマについては さまざまな宗教思想があれこれ語っていますが、 所詮証明できないので、考えても仕方ない、 とこの問題を不問にしているのが現代人の姿勢です。 とはいえ死ぬのは100%、 ならば「…

生きることは信じること

【後生の一大事(1)】 死後のことを言われても、 「死んで帰ってきた人がいるのでないから証明できない」 「はっきりしないことを問題にしてもしょうがない」 の一言で片づけてしまっています。 しかし考えてみれば 世の中には証明できないことなんてごま…

今、自分はどんな縁を選んでいるか、それが未来の運命を決める

【縁(1)】 子供がオンライン授業のため、一人一台タブレットを持つことになり、 子供がタブレット依存症にならないか、 子供に見せたくない情報に触れさせてしまうのが嫌だ、 と心配する親が増えていると聞きます。 しかし自制心がないのは子供だけではな…

なぜ教行信証を根本聖典と言われるか

【教行信証(1)】 『教行信証』は鎌倉時代、浄土真宗の開祖である親鸞聖人のよって書かれた書です。 親鸞聖人の著作は決して少なくなく、多くの著作を書き遺されていますが、 主著は?と問われれば、それは『教行信証』です。 浄土真宗では『教行信証』を…

アフターコロナがきな臭くなってきた

【煩悩(1)】 世界各国が領土や資源をめぐっては争い、 貿易不均衡や移民受け入れでもぶつかり合うのは どうしても利害が絡むからです。 その点、地球温暖化問題なんかは、世界中が協力し合える問題のはずなのですが、 これも石油で儲ける大企業のあるアメ…

人生の最後に孤独を知る

【独生独死独去独来(3)】 重篤に陥った60代のコロナ患者が回復した後にこんなコメントを残しました。 「ICU(集中医療室)に運ばれ、人工呼吸器を装着され、 呼吸困難で意識も混濁し始め、 「オレはこのまま死ぬのか」とうろたえた。 その時、死ぬのがと…

死出の山路をただ独りで行く

【独生独死独去独来(2)】 新興国のコロナウィルス拡大が止まりません。 医療体制が整わない国でのパンデミックは アメリカや欧州以上に恐ろしい事態を招く恐れがあります。 すでにメキシコ、インド、ブラジルなど 患者が次々と運ばれ、救急救命室や集中医…

底知れぬ淋しさが漂う魂の孤独

【独生独死独去独来(1)】 こうしてメルマガを配信していると、毎日のようにメッセージをいただき、 読ませていただく中でまた書きたいことが出てきて、 メルマガを作成するということがよくあります。 先日、人生とは底知れないほど寂しいところである、…

リーダーの責務はあまりに重い

【生死の苦海ほとりなし(1)】 外出自粛、休業要請をしないとコロナ禍が拡大し、医療崩壊を招き、命が守れない。 さればといってこのまま自粛要請が続くと、生活できなくなり、やはり命が守れない。 どちらかを立てれば、どちらかの恨みを買うことになりま…

桃栗三年柿八年と仏教

【因果の道理(1)】 「桃栗三年柿八年」という言葉があります。 その後に続く言葉は地域によって違うそうですが、 私の故郷バージョンでは「梨の馬鹿やろ十六年」でした。 米(コメ)は春に植え、ひと夏越えて秋になれば、収穫できますが、 桃や栗の場合、…

ABC予想は人類の未来にどう貢献するか

【精進(1)】 19世紀は工学者が世界を動かし、 20世紀は物理学者が世界を変えた。 では21世紀はというと、識者たちは「数学者の時代だ」と口をそろえます。 車や飛行機の開発に携わる工学が表舞台だった19世紀や、 原子力や半導体など物理学が脚光を浴びた2…

苦悩の元を抜く仏教

【抜苦与楽(3)】 腹痛患者が病院に駆けつけた時、まず医者がするのは診察です。 診察もないまま、いきなり注射を打ったり、手術したりはしません。 腹痛を引きおこした原因が分からぬままでは、的確な治療はできないからです。 同様に、私たちが幸せになる…

仏と人とでは苦しみの視点が違う

【抜苦与楽(2)】 先回のメルマガでお釈迦様が仏教を説かれた目的は『抜苦与楽(ばっくよらく)』 『苦しみを抜いて楽を与えてやりたい』 この目的一つで説き続かれた45年間だったことをお話しました。 一方、私たちの日々の営みも『苦しみを抜いて楽になり…

仏教を聞き、仏教を説く目的とは

【抜苦与楽(1)】 何事も目的が大事、とはよく言われることです。 ビジネス書なんかにも、会議の際、会議の目的は何か、を参加者と共有するのが大事で、 とりわけ主催者はよくよく確認しなければならない、と書かれています。 いつしか会議のための会議にな…

人と比べるな、って言ったって比べない人なんか本当にいるのか

【相対の幸福(1)】 国民一人当たり10万円、本来ならうれしいはずですが、 なぜか巷には不満、怨嗟の声が満ちています。 どうしてでしょうか。 たまたまデパートで引いたくじで10万円の商品券当たったら、 それはそれは幸せな気持ちになり、自然と笑い顔に…

自殺するのもその人の意思なら仕方ないよね、という主張に思うこと

【人身受け難し(1)】 日本の自殺者は年間約2万人、 自殺率は先進諸国の中で最も高く、 未遂となるともっと多く、約53万人です。 その53万人にはそれぞれ家族や友人があるでしょうから、 それらの人たちの今後の人生にも大きな影響を与えます。 さらに言えば…

夢のテレワークが「こんなはずじゃなかった」とコロナ離婚となる

【有無同然(1)】 最近「在宅困難者」なる言葉が広がりつつあります。 コロナによるテレワークで1日中家にいる夫が妻に相当のストレスを強いていて、 それを察した夫が家に居づらい現象が起きているというのです。 国は「家にいろ」というし、 うちの妻は…

対機説法は難しい。そこで皆さんへのお願いです

【対機説法(1)】 お釈迦さま(ブッダ)の教えを学んでいくと、 「この人にはこう言われているのに、なぜこの人にはこう勧められたんだろう」というところもあり、 時には、ある人には「右に行け」、またある人には「左に行け」と、 まるで正反対のことを述…

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