親鸞に学ぶ幸福論

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人命軽視の権力者の横暴

【人身受け難し(1)】 米軍の無人偵察機をイラン軍に撃墜されたトランプ大統領が、その報復としてイランの基地爆撃を計画した際、犠牲者が150人になると聞き、無人機への報復としては不釣り合いだと判断し、攻撃開始の10分前に中止を決めたことがあり…

勝って幸せになるのではない、与えて幸せになるのだ

【自利利他(1)】 「勝ち組」「負け組」という言葉があります。 経済格差が広がり、それが結婚や子供の学歴などいろいろな面の差にもなり、その差を「勝ち組」「負け組」とレッテルを貼る人があるということなのですが、嫌な言葉だと思う人も多いかと思います…

「どんな恐ろしいこともしてしまう」と告白された親鸞聖人

【さるべき業縁(1)】 親鸞聖人の言葉に「さるべき業縁(ごうえん)の催(もよお)せば、如何なる振舞(ふるまい)もすべし(歎異抄)」とあります。 "縁がくれば、どんな恐ろしい事でも、親鸞はやるであろう"との親鸞聖人の告白です。 ここで親鸞聖人の言…

幸せは案外こんなところにある

【縁(1)】 あなたは朝起きて最初に会う人は誰ですか。 「おはよう」と言うと「おはよう」と返してくれる人です。 ご主人か、奥さんか、あるいはお父さんお母さんか、子供でしょうか、職場の人かもしれません。 その時、気持ちよく幸せな思いになれています…

恐れを知ってしかもそれを恐れない心

【意業(1)】 好きな人がいても、断わられて傷つくリスクを考えてしまって、躊躇するものです。 ならば告白する前に、まずは話しかけて友達になろうと思うのですが、これまた話しかけた結果、無視されたり、嫌がられたりしたら、とてもメンタルが耐えられそ…

雑草という名の草はない

「名医の目には薬草にならない草はない」 漢方の格言です。 「また雑草が生えてきた」と私たちがうんざりする、身近な雑草の中にも、薬草になるものが豊富にあります。 例えば「オオバコ」は、庭でもどこでも抜いても抜いても生えてくる典型的な雑草ですが、…

4通りのジンザイなんて言っている場合か

【布施(1)】 昭和によく使われた言葉に「4通りの人材」というのがありました。 「人財」「人材」「人在」「人罪」です。 「人財」は、その会社にとって財産と言っていい貴重な社員のこと。 「人材」は、会社に貢献する一般社員。 「人在」は、いないよりま…

仏教でいうところの「後悔するな」とはどんなことか

【後生の一大事(1)】 誰しも後悔のない人生を送りたいと思っています。 「後悔しないようやりきろう」 「悔いのない人生にしたい」 という言葉もよく耳にします。 「人生を後悔しないための10の法則」といった本が売れるのも、多くの人の強い関心事だから…

手助けを必要としている人に声をかける気持ち

【悲田(1)】 温かい気持ちになったツイッターがありました。 ーーーーーーー駅で白杖を持って壁際に立ってる男性がいたので「お手伝いすることありますか?」と聞いたら「ありがとう。知人と待ち合わせしてるんで大丈夫。またよろしくお願いします」と。…

秀吉の意外な一面

【精進(1)】 秀吉の言葉にこんなのがあります。 「一職を得れば一職、一官を拝すれば一官、心頭を離れず、ひたすらにそれをつとめしのみ、他に出世の秘訣なるものあらず」 一つの役職、一つの任務を全うできるようひたすら務めよ、それ以外に頭角を現す道は…

付くも離るも縁次第

【縁(1)】 「つくべき縁あれば伴い、離るべき縁あれば離るることのある」 歎異抄第5章の親鸞聖人のお言葉です。 あなたの親、祖父母、兄弟、恋人、夫、妻、子供、孫、友人、上司、部下、これらの人と出会ったのも「つくべき縁」があったから。 ただこれら…

人は弱く、なんにでもすがってしまう

【信心(2)】 とある○○大神宮のサイトの宣伝文はこんなのでした。 ーーーーーーーー 誠実にがんばって生きているのに。 悪いことなんかやったことは一度もないのに。 それなのになんでこんな目に遭うのか、と思っていませんか。 あの人なんか適当に生きてい…

日本人の宗教観を検証する。無宗教か、信心深いのか。

【信心(1)】 日本人は宗教に無関心な人が多く、一般的に「自分たちは信心深くない」と思っています。 約100か国で実施された世界価値観調査でも「自分は信心深いと思うか」の質問に、日本の結果は「信心深い」が14%、「信心深くない」が56%、「無神論者で…

今頃になって昔のことを思い出す

【恩(1)】 小学生のころ、漫画家になりたいという私に母が「手塚治虫は医師の免許を持った漫画家だった。何かの資格を持った漫画家になるべきだ」と勧められたのをふと思い出しました。 母としては、私が学校の勉強をしなくなるのを恐れての言葉だったの…

求不得苦を克服する幸せが仏教にあるか

【求不得苦(1)】 お釈迦さまは私たちの普遍的な苦しみの一つに『求不得苦(ぐふとっく)』を挙げられています。 求めても得られない苦しみです。 私たちが求めているものはいろいろありますが、たとえばこんなものでしょうか。 ・高収入で頼りがいがあり、…

カースト制を壊し、人々の心を変えていったブッダの教え

【御同朋(1)】 お釈迦さま当時のインドは、歴史上でも悪名高き「カースト制」という鉄壁の身分制度がありました。 カースト制は、先住民族のドラヴィダ人を征服したアーリア人が、自分たちと被征服民族のドラヴィダ人を厳格に差別したところから始まった…

周庭さんの不安は実はあなたの不安でもある

【火宅無常の世界(1)】 『三界は安きことなし、なお火宅の如し』 仏典の一節です。 『三界』とは「人生」のこと。 「人生とは、火のついた家に住まいしているように不安である」と仰言ったお釈迦さまのお言葉です。 隣の家から火が出てうちの屋根のひさし…

衆人環視に身を置いて己を正す清原和博:薬物依存の克服法

【縁(1)】 . 元プロ野球選手の清原氏の言っていたことで心に残ったことがあります。 彼は薬物で逮捕されて以来、警察からよく職務質問を受けるそうで、時には「薬物の尿検査してもらえますか」と、その場で検査させられることもあるそうです。 それがすご…

今度は蝗害かも

【無常(1)】 「蝗害(こうがい)」という言葉をご存じでしょうか。 バッタの大量発生による穀物被害のことです。 この夏「蝗害」がインドを襲い、コロナ禍以上に深刻な影響を及ぼしました。 首都デリー郊外の町はバッタの群れで空が薄暗くなり、高層マン…

やまゆり園植松死刑囚に思うこと

【人身受け難し(1)】 2016年、相模原市のやまゆり園で起きた45人を殺傷した植松聖死刑囚は、日頃から友人たちに「障害者なんて生きる意味がない」という自論を主張していました。 彼が得意げにそう話すのを友人が「やめろよ、そういうこと言うの」とたしなめ…

なぜ釈迦は死を虎にたとえられたか

【無常(1)】 地震研究者が言うには「日本という国は、国土全体が一本のつり橋の上にかかっているような不安定な状態」であり、しかも「その橋をつっている縄が今にも切れそう」なのだそうです。 南海トラフ地震も「必ずやってくる」とのこと、「東日本大震…

家康が心から欲しいものはただ一つだった

【流転輪廻(1)】 以前、Twitterでこんなつぶやきをしていた人があり、心に残りました。 ーーーーーーーー学生時は社会人すげー新卒時はトップセールスすげー会社員時は独立すげーフリーランス時は社長すげーって思っていました。でも、そうなったり、なり…

盛者必衰の理をアメリカに見る

【諸行無常(1)】 この度のコロナ禍は、100年以上世界をリードしてきた超大国アメリカの「終わりの始まり」ではないか、と論じる識者が多くあります。 「この国は上手くいっていない」と、世界中の人も、アメリカ国民も感付き始めています。 確かに軍事面で…

死にたいALS患者の気持ちを変えた出来事

【自利利他(1)】 仏教に『自利利他』という言葉があります。 『利』とは「利益(りやく)」「幸せ」という意味です。 『自利』とは、自分が幸せになること。 『利他』とは、他人を幸せにすること。 『自利利他』とは、人を幸せにするままが我が身の幸せに…

自灯明を言い遺されたブッダ

【自灯明(1)】 仏教に「自灯明(じとうみょう)」という言葉があります。 お釈迦様が亡くなられる際に「自らを明りとせよ。自己をよりどころとせよ」と説かれた教えです。 親の期待に応えようと懸命に生きてきた人は、親を失った時、どうしていいかわからな…

日本人が語り継いでいかねばならないこと

【穢土(1)】 サイパン島は青い海と白い砂浜のリゾートにふさわしい南の島ですが、かつてこの地は日米の激しい戦闘で、多くの人が犠牲になった地でした。 中でも痛ましいのは「バンザイクリフ」と呼ばれる絶壁の海岸です。 アメリカ軍に追い詰められた日本…

情報発信を継続したい人が知っておくべき2つのポイント

【精進(1)】 「よくブログの文章を書き続けられるね、秘訣は?」と聞かれます。 秘訣と言えるほどのことではないですが、多分続けられない人は2つのポイントができていないからだと思います。 その一つは「情報発信する威力を単に知らない」ということ。 …

下層階に入って穴を塞ぐ人

【布施(1)】 2003年、ある経済誌の記者が「中高年の雇用を手厚く保護していることが若者のリストラや就職難を招いている」との問題意識で特集記事をシリーズ連載しようとしました。 ところが第1回が掲載されるや、新聞社に激しい抗議の電話が殺到しました…

お盆を前に提案します

【恩(1)】 今年の夏はコロナがあり、高齢の親にうつしては大変なので帰省できません。 それで兄と妹と話し合ってzoomのオンラインをつないでお互いの家族の顔を両親に見せながら飲み会をしました。 これはもっとやりたい、やるべきだと思いました。 「セイ…

お盆を前に、本当の供養とは何かを話します

【布施(3)】 2回にわたってお坊さんに出す御布施について話をしてきました。 何人かの方から「御布施はお経をあげてもらったお礼だと思っていました」との感想をいただきました。 それが今日の常識なんだと思います。 実際「御布施の意味」と検索してみて…

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